ハラビロカマキリ

カマキリと言えば、肉食昆虫の代表であり、あの大鎌で色々な昆虫を捕まえています。時には同種のカマキリの♀が♂を食べている光景も見られます。
体内には、ハリガネムシと言う黒い糸状の虫がいます。
水中の生き物ですが、他の水生昆虫に捕食され、その虫を食べたカマキリによって体内に運び込まれて暮らしています。しかし、ある時期になるとカマキリを水辺に向かわせて、再び水中に戻ります。
祇園祭りには、蟷螂鉾もあり昔から人々の暮らしの中にいた昆虫なのです。


キマダラカメムシ

地元ではべっぴんさん(カメムシ)と呼ばれていて、触ると臭い虫です。種類が多いので、同定には苦慮する昆虫です。
カメムシは成虫で越冬しますので、冬季に自宅のカーテンや窓際で見つかることも多くあります。実は水辺のアメンボもカメムシの仲間なので、独特の匂いの持ち主です。
このキマダラカメムシはとても大型でいい感じのカメムシですが、外来種で最近かなり分布を広めているカメムシです。


トノサマガエル

最近、田んぼで見られる野鳥のサギ類が少なくなったようで、餌のカエルが少なくなったのも一原因と言われています。

カエルの減少は農作業の近代化に伴うためかもしれませんが、はっきりしたことはわかりません。

田んぼのカエルと言えば、トノサマガエルとツチガエルです。この他にもヌマガエル・アマガエル等がいます。亀岡の広がる田んぼの一部の地域では、貴重種のナゴヤダルマガエルも生息しています。
カエルは害虫を捕食しますので、農家の方にとっては大切な生き物です。
トノサマガエルも個体変異が激しく大きさも様々です。


ウメノキゴケ

庭の木や街路樹・公園のどちらかと言えば幹が太い木の樹皮麺にくっついているキノコ状のもです。大きな石などにもついてます。
正式名は「梅の木苔」。梅の木によく見られるところからこの名前が付いたと考えられます。食用にもなりません。
キノコ(菌類)と言うより地衣類の仲間です。
園芸や盆栽では、このウメノキゴケが付いていると珍重の品らしいです。
同じくらいよく見られる地面にあるキクラゲのようなぬるぬるしたものが、公園や空き地でごく普通に見られますが、これはイシクラゲと言います。食用になるといいますが、食べる気にはなれません。


ヘクソノカズラ

見た目は大変可愛い花をつけるツル性植物です。花が終わると薄茶色の実を付けます。この実をつぶすと何とも言えない匂いがします。
名前から想像して下さい。
子どもの頃はよく花先をねぶって鼻先に付けて遊んだものです。
小さな可愛い花を付けるので見た目は綺麗です。


ドバト

一般的には、カワラバトと呼ばれ、人家近くで見られます。特徴的な鳴き声をする人なっこい鳩です。
山間部へ行けば、この鳩とは違って羽根の色が綺麗なキジバトがいます。
このハトは体内時計や太陽コンパス等を具備していると言われていて、遠くに放しても自宅に戻って来ます。その習性を利用して伝書鳩として古くから人間と関わりを持って来ました。
亀岡市内でも時々、群れで飛んでるドバトを見ることがあります。


セイタカアワダチソウ

今は少し少なくなりましたが、ひと昔前はどこの空き地や休耕田・堤防等へ行ってもこの黄色い草花が繁茂していて公害草と呼ばれていました。
北アメリカ原産で日本へは鑑賞植物として江戸時代に導入されましたが、ミツバチの蜜源植物として、養蜂業者が全国に広めたとも言われています。
今でも堤防等で時々群生地が見られます。この時期は虫達にとっては数少ない蜜源であります。
特にタテハチョウ科の蝶がよく吸蜜しに飛来しています。
花粉症の方は気を付けて下さい。


アメリカザリガニ

昔は川や水路に赤々と沢山いました。
田んぼの中にもいて、秋には穴を開けて塚が出来ていました。
そんなアメリカザリガニですがいつの間にか余り見られなくなりました。
原因はわかりませんが一般的に外来種は異常繁殖した後、激減する傾向にあると聞いたことがあります。
アメリカザリガニはもちろんアメリカ原産の外来生物です。日本へは、昭和2年にウシガエルの餌としてアメリカから持ち込まれましたが、海外では今も食用にされています。フランス料理の高級食材エクルビスは、このアメリカザリガニが使用されているそうです。
少し茶色のザリガニもいますが、これも日本固有種のニホンザリガニではありません。
小型のアメリカザリガニは特に周辺の環境によって体色が青や緑等に変化しますので実験してみると面白いです。


クチベニマイマイ

亀岡市内にも沢山のカタツムリの仲間が生息しています。正確には陸産貝類と言います。貝類は陸産と水産に大別され、水産は海水産とに淡水産に分かれます。
カツツムリは陸の貝類と言うことになります。
ナミマイマイ・ニッポンマイマイ・ウスカワマイマイ・キセルガイ・ヤマキサゴ・タマタニシ・オオケマイマイ・ヤマタカマイマイ・コベソマイマイ・コウベマイマイ等沢山いますが、まだまだ詳しいことはわかっていません。
一般的に庭や校庭などでよく見かけるカタツムリのほとんどがクチベニマイマイです。名前の通り口部が紅色しています。普通はタイプが0234型と0000型が多いです。
家の近くで見られるナメクジも甲羅を持たない陸産貝類の仲間です。


ジョロウグモ

かなり大型の蜘蛛で、よく見かけるのがこのジョロウグモとコガネグモです。
大きな蜘蛛は巣を張って蛾などを食べてくれるので、益虫とも言えます。
子ども頃は夏になるとこの蜘蛛の巣を使って蝉取り網を自作して遊んでいました。この種の蜘蛛の糸は粘りがあり、大型の蝶やトンボもつかまっています。
コガネグモは黄色と黒のツートンカラーですが、女郎蜘蛛は、それに赤色が混ざっており、生き物好きでも蜘蛛は触りがたい生き物です。しかし、必要があって今に生き残っている生き物であるかもしれません。