ヌマガエル

身近な田んぼ等で、ごく普通に見られる蛙です。
一見、ツチガエル(イボガエル)に似てはいますが、違います。
見分け方は、腹部が真っ白なのがヌマガエルで、腹部に黒い斑紋があるのが、ツチガエルです。
平野部の田んぼに多いのが、ヌマガエルで、山間部の田んぼで多く見られるのが、ツチガエルでもあります。
小さくて可愛い蛙です。
南方系の蛙で、本州中部以西に自然分布していましたが、最近では、他の場所でも見られ、国内外来生物に扱われています。


モンシロチョウ

漢字で書くと「紋白蝶」です。
春先になれば、キャベツ畑など、どこでも見られます。
私は、モンシロチョウの所見日を記録していますが、例年、亀岡では、3月の20日前後です。
名前の由来は、紋があるシロチョウと言う意味です。
よく昆虫の生態の学習教材にも用いられています。
年4~5回発生し、蛹で越冬します。
人間と違い、紫外線で♂♀の判断をしているらしいです。


アカハライモリ

ひと昔前は、どこの田んぼや水路に行ってもいた生き物ですが、最近は、山間部の奥田でないと見られなくなりました。
名前の通り「赤い腹部」をしています。
赤いお腹の色は警戒色と言われていますが、実際に、フグと同じで、テトロドトキシンと言う毒があるらしいです。
小型のサンショウウオのような姿をしていますが、皮膚はザラザラとしています。
また、再生能力がある生き物としても知られています。


ニホントカゲ

カナヘビは、色々な所で見られますが、ニホントカゲは、旧集落等の石垣等で見ることが出来ます。とにかく素早い動きをしています。
あっと言う間に石垣等の隙間に逃げ込んでしまいます。
特に小型の青紫色した♂個体は、本当にきれいです。
天敵等に襲われると、自ら尾部を自切して逃げることで知られています。
切断された尾部は、しばらく動いで敵の目を紛らわしくしています。
身近にいる爬虫類として見れば、可愛い生き物であります。


センチコガネ

山間部の林等で時々見られる本当にきれいな虹色した金属光沢したコガネムシです。
林床部を低空で飛んでいる綺麗な虫がいれば、このセンチコガネです。
名前からわかるように、糞虫の一種であります。
夏場には、樹液の出ているクヌギの根部でも見かけることもあります。
個体変異があり、色もいろいろで赤紫色した個体も見られます。


ノコギリクワガタ

亀岡市内には、9種類のクワガタムシが生息しています。
その一種がノコゴリクワガタであります。名前の通り、大あご(角)がノコギリ状になっているクワガタムシです。
亀岡では、スイギョウとかカジワラ等と呼ばれていました。
この種も個体変異が激しく小歯型から大歯型まで色々な個体がいます。
普通は、赤黒い色をしていますが、時には真っ黒な個体もいます。


モリアオガエル

どちらかと言えば、山地系のカエルです。山間部では池の上に伸びた木の枝にモリアオガエルの卵塊を見ることができます。
緑色した大型のアマガエルのような姿をしています。
樹上性のカエルで木から木へ飛び移ります。
産卵期以外はあまり見られないカエルです。


カワニナ

どこの川や水路に行っても見られる小型の巻貝です。地元ではジナと呼ばれていました。
ゲンジボタルの幼虫の餌でもあります。
亀岡には、殻部に筋状の突起があるチリメンカワニナも生息しています。
タニシは食用になりますが、カワニナはならないそうです。
自宅でも簡単に飼育することが出来、産卵も出来ます。
一番身近な淡水性の貝類です。


オオサンショウウオ

世界最大の両生類です。亀岡市内の河川でも時々確認されています。
生きた化石と言われ、大きい物では1m以上にもなります。基本的に夜行性で、昼間は、大きな岩の下などに隠れています。
亀岡市内では、昔から犬飼川に多いと言われています。
実際に実物を見てみるとまさしく川にいる怪獣です!


アユモドキ

保津川水系に生息する淡水魚で、国の天然記念物に指定されています。
昔は、沢山いたらしです。その昔は、食べていたらしいです。
ドジョウの仲間ですが、体は鮎に似ています。平成29年4月には、亀岡市の魚に指定されました。
体には7~11本の縞模様があるとても美しく可愛い魚です。
現在、市役所と文化資料館では、人工繁殖個体ですが、水槽展示されています。
江戸時代の文献には、桂川の名物として紹介もされています。